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ロゴに意味を込めるとは? (ロゴの役割と作り方)

2022.2.15 #ブランディング

ロゴは、カッコよく作るだけでは、ロゴとしての役割を果たせません。

ロゴには、意味を込めることが大切です。

 

では、どんな意味を込めるのがよいのか、

その作り方例も合わせてみていければと思います。

 

 

ロゴの役割とは?

ロゴには大きく3つの役割があるのですが、

その1つに、”会社やサービス・商品の「顔」”というものがあります。

 

3つの役割について、詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

役割の1つ、「顔」となるには、

会社やサービス・商品の「コンセプト」がその中にぎゅっと凝縮し、

表現されていなければ、その役割を果たす事は難しいはずです。

 

 

コンセプトの中身は?

では、ロゴに凝縮される「コンセプト」には
どういったものが含まれるのかみていきたいと思います。

 

・想い (パーパスやビジョンのこととなり、存在意義や将来像についてです)
・他社と差別化された強み (独自性)
・ストーリー
・パーソナリティー (個性)
・世界観

などが含まれます。

 

具体的に意味として内包するのは、「想い」の部分となります。

 

この他のコンセプト内容については、

デザインで表現していくことになります。

 

この「コンセプト」をロゴの中に内包することで、

初めて「顔」としての役割を果たすようになるのです。

 

 

ロゴに、どの程度意味を含むのが良いのか?

「想い」のすべての言葉を内包するのは至難の業です。

 

ロゴは「飽きが来ない普遍的なもの」にすることが理想です。

時代性を踏まえて作成する必要もあります。

 

さらに見る側に納得してもらう必要もありますので、

すべてを詰め込むのは難しい…となります。

 

では、どの程度意味として含むのが良いのでしょうか。

 

数の理想としては、

2~5コを意味として内包させるのが良いのではと思います。

 

弊社でロゴを作成させていただく場合は、

おおよそこれくらいの数を内包することが多いです。

 

 

意味の内包の仕方。 具体的な事例で紹介

では実際にイットデザインのロゴを例にし、

どのようにロゴの中に意味を内包していくのかをみていきたいと思います。

 

イットデザインのビジョンは、「街をデザインで元気にする」となります。

これが「想い」になります。

ロゴの上部は街をイメージしています。

1本1本の縦ラインは、街に住む人、一人ひとりの「人」であり、
街に存在する「お店の外観」のイメージでもあります。

 

よく見るとその中にIT(= イット)という文字と、

1110(イチ・イチ・ジュウ)という数字も隠れています。

 

ITはそのまま、イットデザインのイットですが、

イチ・イチ・ジュウも、イットの当て字となり、イットデザインのイットを表しています。

 

その下に、「DESIGN」とありますが、

上の部分のイットと合わせて、イットデザインとも読めるようにしています。

 

なぜ会社名が隠れているのか、ですが、

正確には隠れているのではなく、

街の中の一員としてイットデザインも存在している、ということを意味し、

一緒に街を作っていきます、という想いを込めたためです。

 

そのうえで、一番下にイットデザインとカタカナの文字で配置したのは、

イットデザインは、街の縁の下の力持ちとなり、支える存在になりたい。

デザインを通して支えることで街を元気にしたい! という想いを込めたためです。

 

色を黒色としたのは、

街において主役となるべきは、その街でがんばっている「企業やお店や人」。

イットデザインは、あくまでも元気を作るサポート側、
自分が目立つべきでは無いと思いシンプルに黒色としました。

 

以上がイットデザインの内包するロゴの意味となります。

 

 

内包している意味数としては、大きく5つ程度になりますが、

どのようにして、ロゴに想いをギュッと凝縮し表現しているかが
おわかりいただけたのではないかと思います。

 

こうすることで、はじめて企業の「顔」として役割を果たすのだと思います。

 

 

最後に

ロゴに意味を内包することで愛着もわきますし、

何よりロゴを目にするたびに、
自社の存在意義や、これからやらなければいけないことを再認識し直せる。

こういったことが大きいように思います。

 

ロゴ作成は、ブランディングの一環ともなりますが、

ブランディングでは「インナーブランディング」の重要な役割を果たすことにもなるのです。

 

 

ロゴに意味を込める理由と、実際にどのように意味を込めるのかを見てきました。

ロゴは、ただのマークにあらず! なのです。

 

コンセプトを簡潔に体現してくれる唯一のものとなりますので、

実際にロゴを作成される場合には、こういったことも考慮し作っていただければ、
きっと良いロゴが出来上がることと思います。

 

 

 

編集後記

 

ロゴはシンプルだからこそ難しいです。

引き算のデザインですので。

シンプルなデザインほど、本当に難しい…。

1つのロゴ案をつくるのに、何十個とラフを描きますし…。

 

さて、今週は2本セミナー受講予定。

今からワクワクしております。

顔写真

株式会社イットデザイン
伊藤 亜希

グラフィック・ウェブデザイナー
ブランディングデザイナー

デザイナー歴24年目。
大阪から兵庫へUターン就職→起業。
主な受賞歴に、日本タイポグラフィ年鑑入選など。

【営業時間】平日9:30〜18:00
【休業日】土日祝 年末年始、旧盆期間
お問い合わせはフォームからお願いいたします。

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