小さな会社こそブランディングが必要な理由とは?
小さな会社、いわゆる小規模企業(従業員20人程度まで)こそ、ブランディングが必要だと考えます。
ブランディングは大企業だけのものではありませんし、デザインでかっこよく見せるだけのものでもありません。
もう少しブランディングの本質的なところを見ながら、なぜ小さな会社こそブランディングが必要なのかを見ていきたいと思います。
1. ビジネスに軸ができるので、やろうとすることに迷わなくなる
ブランディングでは、「自分たちはお客さんにこう思われたいです」という「旗印」を立てるのですが、「こう思われたい」を実現するためにこれら3つを必ず考える必要があります。
・ そもそも自分たちは何者なのか?
・ 自分たちは将来どうなりたいのか?
・ お客さんにどんな価値を与えられるのか?
そして肝心なことは、これらを「言語化」する必要があるということです。
ブランディングの代表的なものとして知られているのは、「他社との差別化」でした。
しかし今、これ以上にブランディングで重要とされているのは、この「言語化」の部分なのです。
なぜ言語化が大切なのか?
言語化することで、1本の太い「軸」ができることでブレなくなるからです。
経営者さんに想いがあるにもかかわらず「言語化」していなかった場合、従業員一人ひとりにその想いが間違った形で受け止められている可能性もあるわけです。
そうすると、従業員一人ひとりの言動や行動に一貫性がなくなります。
その状態から発信される情報では、その先のお客さんにはさらに伝わりません。
正しく伝えるためには「言語化」することが不可欠なのです。
自分たちが何者なのか、どうなりたいのか、どんな価値を与えられるのか。
はっきりと言語化されていると、経営者さん自身が何かやろうとする際にも迷わなくなります。
経営は、常に新しいことへの挑戦が必要です。
「こういうことをやってみたいけれど、本当にやっても大丈夫だろうか?」
そんな迷いが生まれた時は、言語化された言葉と照らし合わせ、「筋が通っているか?」ということを確認してみてください。
「進めていくべきか?」
「進めていく場合はどう進めていくべきか?」
それらが見えてくるようになります。
軸ができるという事は、「やろうとすることに一貫性が生まれ、迷わなくなる」ということです。
迷わないという事は、それだけ時間を短縮できるということでもあります。
小さな会社さんにとっては、時間を短縮できるということは大きいはずです。
迷っていることほど無駄な時間はありません。
そして、一貫性があり筋が通っている会社さんというのは、お客さんから見ても「何をしようとしているのか」「どこに向かっているのか」がわかりやすく、共感を持たれます。
これこそがブランディングだったりもするのです。
2. ライバルが気にならなくなる
「1.」でも触れましたが、自社に「軸」ができることでブレなくなります。
その状態になると、何が良いのか。
それは、「他社と比較しなくても済む」ことです。
自分たちの価値が、言語化され明確になっているわけですから、ライバルが気にならなくなります。
商売されている方ならほぼ皆さんライバルを意識されていると思います。
「他社はこんなに売れているのに、うちはなぜ売れないんだ…」などなど。
そんなものは気にならなくなるのです。
自分たち「らしさ」を発信し続け、お客さんと「信頼関係」を作っていくことで、「オンリーワン」になっていくのです。
ライバルを気にして精神を消耗するほど無駄な事はありません…。
以上、小さな会社こそブランディングが必要な理由2つを見てきました。
私はこの2つが手に入る事はとても大きいことだと思っています。
私自身も小さな会社を経営していますが、身にしみてこの2つのことをクリアできる事の重要性を日々感じています。
しかも、ブランディングで手に入る事はこれらだけではありません。
日々努力しブランディングを続けることで様々な効果が出てきます。
それらはまた追って記事にできればと思っています。
株式会社イットデザイン
伊藤 亜希
グラフィック・ウェブデザイナー
ブランディングデザイナー
デザイナー歴24年目。
大阪から兵庫へUターン就職→起業。
主な受賞歴に、日本タイポグラフィ年鑑入選など。
【営業時間】平日9:30〜18:00
【休業日】土日祝 年末年始、旧盆期間
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