ブランディングは「Why」からはじめる。【熱い想いが大切】
ブランディングを始める時に、まず考えていただきたいことが、
「Why」なぜそれをやるのか?
ということです。
なぜこの考え方が必要なのか、みていきたいと思います。
「Why」を考えることがなぜ必要なのか?
サイモン シネック氏の「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」
の動画をみたことはあるでしょうか?
- 人の気持ちが動くのは、
「What(商品・サービス)」「How(PR手段)」ではなく、
「Why(なぜそれをやるのか?)」に共感し、惹き付けられ気持ちが動く。
というものです。
これを、「ゴールデンサークル」として説明されています。
私は、今から9年ほど前、
当時まだ独立する前、会社員としてデザイナーをしていた頃ですが、
とあるセミナーに参加し、このサイモン シネック氏の「ゴールデンサークル」を知りました。
何も知らなかった私は、
商品・サービスを販売する際には、当然のように、
「What(商品・サービス)」「How(PR手段)」さえ強化すればよい、と信じこんでいました。
これは私だけにかからず、多くの中小企業や小規模事業者さんも
そこにこだわり続け、売上を追い続けておられるのではないかと思います。
しかし、ここが大きな間違いでした。
その前に、重要なことを考える必要がありました。
まず、「Why(なぜそれをやるのか?)」を考えることから始めなければいけないのです。
TEDの動画内で、Appleの事例を紹介されています。
Appleの「Why」とはこれでした。
- 我々のすることは、 すべて世界を変えるという信念で行っています。
Appleでは、この「Why」がスタートだったんです。
その後、
「Why」を元に、「How」手段として、
「私たちが世界を変える手段は、美しくデザインされ、
簡単に使えて親しみやすい製品です。」
と続くわけです。
重要なのは、
- 人は、「なぜやっているのか?」に反応するのに、 「なぜやっているのか?」が分からなければ、惹き付けられない
ということです。
だから、最初に「Why」から考える必要があるのです。
パソコンやスマートフォンは、たくさんのメーカーから発売されています。
その中でも、なぜAppleの製品が選ばれるのか、
それはもちろん、「Why」の部分に惹き付けられたからです。
「ブランディング」と「Why」の関係とは
ブランディングにおいて、一番最初に行うことは、
「Why」を考えることからです。
- なぜ、自社が存在するのか?
- なぜ、この商品・サービスは存在するのか?
これらを考えることがスタートになります。
この存在意義をトコトン考えていくことで、
- ビジョン
- ストーリー
が言語化されていきます。
ビジョンとは、具体的な将来の目標です。
ストーリーとは、
社長自身に考えていただく、これまでの背景・苦労・努力・想いなどから構成された物語です。
ここから、「どんな苦労がありこのブランドが生まれたのか?」などを知ることになるのです。
この「ビジョン」「ストーリー」がある「商品(サービス)」は、
共感してもらえ、覚えてもらいやすくなるのです。
「Why(なぜそれをやるのか?)」に興味を持ち、
その後「What(商品・サービス)」を知ったお客さんは、
「What(商品・サービス)」のみで知ったお客さんよりも、
確実に前者の方が共感を呼ぶのです。
ブランディングをはじめる時に、
なぜ、「Why(なぜそれをやるのか?)」から考え、
言語化することが重要なのかが分かってもらえたのではないでしょうか。
ブランドのはじまりは、「熱い想い」。
これが、ブランディングにとって必要な、「お客さんを惹き付ける」要因なんですね。
株式会社イットデザイン
伊藤 亜希
グラフィック・ウェブデザイナー
ブランディングデザイナー
デザイナー歴24年目。
大阪から兵庫へUターン就職→起業。
主な受賞歴に、日本タイポグラフィ年鑑入選など。
【営業時間】平日9:30〜18:00
【休業日】土日祝 年末年始、旧盆期間
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