ブランディングとデザインの深い関係とは。【重要です】
2021.11.18/更新:2022.5.24 #ブランディング
ブランディングにデザインは関係ある?
これは、大きくうなずいて「YES!」です。
ブランディングのピラミッドからデザインの役割をみる
下のピラミッドをご覧ください。
一番下の土台には、自社の存在意義である「パーパス」や、目指す将来像である「ビジョン」がきます。
その上には、その想いを元にして発掘した独自性などの「マーケティング戦略」がきます。
そして一番上には、それらをお客さんに伝えるための「コミュニケーション戦略」である「デザイン」がくるのです。
デザインがない場合は、ブランディングは完成しないんですよね。
なぜなら、こういう理由が考えられるからです。
- タッチポイントでの伝える手段が極端に減ってしまう (※タッチポイントについては、この後ご説明します。)
- 世界観(視覚と触覚から伝えるイメージ)や想い・戦略をビジュアルで伝えられない
ブランドを構築したい側、私たちからの視点では、
このピラミッドは、黄色の矢印と同じ方向で、
土台である一番下から、ピラミッドの一番上へと順番に進めていくのですが、
反対にお客さん側の視点では、まったく反対となるんです。
どう反対かというと、
一番最初に、ピラミッドの一番上である「デザイン(コミュニケーション全般)」から接点を持ち、
あなたのブランドを知ることになるからです。
その後に独自性など他社との違いに気付いたり、パーパスやビジョンなどにも興味を持つ。
矢印の方向が完全に逆となるのです。
土台に向かって関わっていけばいくほど、深い関わり(ファン)になっていくはずです。
タッチポイントでのデザインの重要性について
お客さんが、デザインなどコミュニケーションツールを通してあなたのブランドを知る、
その接点を「タッチポイント」といいます。
この「タッチポイント」で、
- 「興味を持ってもらえるか」
- 「どんな印象を残せるか」
これらが本当に重要になってきます。
それ次第で、さらに興味を持ってもらえるか、
まったく印象にも残らずに終わってしまうのか、大きな分かれ道になってしまうんですよね。
「タッチポイント」での伝える手段として、「デザイン」が大きな役割を果たすのですが、
まず、どんな「タッチポイント」があるかをみていきましょう。
以下は一例になります。
・ウェブサイト
・ロゴ
・パッケージ
・パンフレット
・チラシ
・DM
・ショップカード
・POP
・商品案内リーフレット
・ポスター などなど
これだけ多くの「タッチポイント」があるんですね。
ブランディングでは、すべての「タッチポイント」で同じイメージを持ってもらう必要があります。
それは、違うイメージが紛れ込んでしまうと、お客さんの中での「心象」がブレてしまうためです。
例えば、「無印良品」を例にあげてみます。
「無印良品」では、食品や家具・服飾などさまざまな商品が取り揃えられています。
お客さんとの「タッチポイント」では、
すべて「イメージを統一」されているのをお気づきでしょうか。
商品についているタグ一つ取っても、「あ~なんか無印良品っぽいなぁ」と感じられるはずです。
タッチポイントについては、こちらの記事でもご説明しています。
よろしければご覧ください。
まとめ/「印象に残す」+「覚えてもらう」には?
では、もう一度ピラミッドに戻ってみましょう。
ピラミッドの一番上は「デザイン」でした。
ブランディングにおいての最初の一歩は、
「印象に残す」「覚えてもらう」ということを目指すことになります。
その役割を担うのが、
「タッチポイント」での「デザイン」(コミュニケーション戦略)となるわけです。
「デザインを通して、印象に残す」
「デザインを通して、覚えてもらう」
これを繰り返していく必要があります。
因みに「どんな印象を残すか」や、「どんな風に覚えてもらいたいのか」は、
デザインの前に、
ピラミッドの中央以下の戦略部分を通して検討する必要があるというわけです。
以上、ブランディングとデザインの深い関係をみてきました。
デザインはブランディングの一部と考えて間違いありません。
ブランディングを行う上で、細部までデザインを上手く活用していきましょう。
株式会社イットデザイン
伊藤 亜希
グラフィック・ウェブデザイナー
ブランディングデザイナー
デザイナー歴24年目。
大阪から兵庫へUターン就職→起業。
主な受賞歴に、日本タイポグラフィ年鑑入選など。
【営業時間】平日9:30〜18:00
【休業日】土日祝 年末年始、旧盆期間
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