うまくいっている会社に共通するものとは？

イットデザインの伊藤です。

これまでにさまざまな経営者さんとお仕事を通して知り合いました。

そのほとんどが、中小・零細企業の経営者さんです。

仕事柄もありますが、こういった視点でどうしても見てしまうのです。

「経営がうまくいっている会社と、

　残念ながらそうではない会社がある…」と。

そこで、うまくいっている会社さんの共通点を探るべく考察してみました。

うまくいかなかった会社に共通点はあるのか？

うまくいっている会社の共通点を探そうとした時に、

「逆」から探ってみてはどうかと思ったのです。

倒産や解散してしまった会社に共通点はなかったのだろうか…と。

そこで、共通点の一つとしてあるポイントが見えたのです。

それは、

「経営理念」や「ビジョン」が見当たらなかった、というものです。

もしくはあったとしても、

まったく従業員には浸透していなかったように感じたのです。

倒産や解散に関しては、多くの問題が絡み合ってそうなってしまうのだと思います。

これだけが理由だ！というわけではもちろんありません。

そして、本格的な調査をしたわけでもありませんし、

偏よりもあり比較数も少ないです。

あくまでも「イットデザイン調べ」です。

それでも、皆この共通点を持っているなと気づいてしまったのです。

おそらくですが、「経営理念」や「ビジョン」が機能していないことで、

戦略と戦術がうまく進まず、利益をうまなくなってしまう。

従業員は「いったい何のために働いているのか」が見えなくなってしまい、

会社自体が力を発揮できなくなってしまい機能不全に陥る…、と想像しました。

だとすれば、うまくいっている会社はこの「逆」のはず。

従業員にしっかり浸透している「経営理念」や「ビジョン」がある。

ではそれが当てはまるのか、とみていくと…

これが見事に当てはまっているのです。

（すみません。これもイットデザイン調べとなります。）

「理念・ビジョン」と「経営」の関係を知るにはこの書籍

最近、私がハマっている書籍があるんです。

「経営の教科書」（著）新 将命

amazon.co.jp/dp/4478002258

経営者に向けて、経営の原理原則について書かれた書籍なんですが、

その中で特に共感できる内容があったのです。

それは以下になります。

理念・ビジョンを作成し、それを社内外に浸透させることは、実は儲けにつながる。

「儲けにつながる」とはっきり書かれているところに衝撃をうけたのですが、

これが本当だとすると、機能する「理念・ビジョン」がない場合はもったいないですよね。

経営理念のない企業の経常利益額は20年間で3.6倍にしかならなかったのに対し、

理念のある企業は7.8倍になっていた（中略）

経常利益率だと約4倍の差を生んでいるとも書かれていました。

具体的な数字があると、納得できます。

著者の新氏とは、ジョンソン・エンド・ジョンソンなど6社で

40数年にわたり社長職や副社長職をされた方です。

この本はおそらく、

大企業やそれに近い中小企業を対象にした調査結果を掲載されているのだとは思うのですが、

これは中小・零細企業でもまったく変わらないのでは、と思うのです。

と、いいますか実際に変わらないと実感しています。（ヒシヒシと）

「経営理念」や「ビジョン」なんて、綺麗事だ！

大企業だけがやっていることだ！

と思われる経営者さんもいらっしゃるかもしれません。

ですが、これが儲けにつながる…。

ぜひ、詳しい内容はこの書籍を読んでいただきたいなと思います。

さいごに

私はデザイナーですし、「経営理念」や「ビジョン」とは関係ない仕事なのでは？

と思われるかもしれません。

しかし、です。

関係なくはない。

それどころか、関係 “おおあり” だと思っています。

「経営理念」や「ビジョン」というものは、

会社全体を同じ方向に向かわせるものですし、使命であるのはもちろん、

会社全体の土台でもあると思うのです。

これらが機能していない状態で、どんなに良いデザインを作成しても、

長期の視点でみると、効果は限定的になってしまうと言わざるを得ません。

そのため、イットデザインでは

「ブランディング」をサービスの一つとして行っています。

ブランディングとは、広義のデザインともいわれていまして、

会社の土台から一緒に確認していき、

そこからデザインを開発していくといったものになります。

2023年もあと残すは3ヶ月です。

この何年かは、本当に厳しい状況にある会社さんが多いと思いますし、

辛抱の年が続いていることと思います。

これからの動きが、2024年以降に大きな差を生んでくるはずです。

こんな時こそ、ぜひ「デザイン」で差をつけていただきたいです。

きっと変化がおこり始めるはずです。