デザインを「戦略的」に活用するってどういうこと?
イットデザインの伊藤です。
弊社はグラフィックデザイン・ウェブデザイン、ブランディングデザインまでを行うデザイン事務所です。
デザイナー歴25年(個人)、一般企業さまや地方自治体さまなど、これまで数多くの実績がございます。
この記事では、デザインを戦略的に活用していくことがなぜ必要なのか。
戦略的なデザインの作成方法についても掘り下げていきたいと思います。
デザインは、ブランドや企業の「顔」であり、
お客様に対する「第一印象」を形成してくれる大切な要素です。
良いデザインは、お客様の心に「ポジティブな印象」を与えますし、
企業やブランドの価値を高めてくれるものですので、
せっかくなら戦略的にデザインを利用したいですよね。
今回の記事は、このような方を対象としています。
デザインに関わる経営者さま、ご担当者さま。
デザインに興味をお持ちの経営者さま、ご担当者さま。
ぜひ気楽な気持ちで読み進めていただければと思います。
目次
ビジネスにおけるデザインの役割
まずは、ビジネスにおけるデザインの役割からみていきたいと思います。
ビジネスにおいて、デザインは単に「見た目を良くする」だけのものではありません。
それ以上の深い意味と価値を持っていまして、
ビジネスの「核」に関わる重要な要素にもなってきます。
デザインの役割はさまざまあるのですが、その中から3つを挙げてみたいと思います。
1. 価値を伝える
商品やサービスの価値をお客様に伝える役割を果たします。
伝えたい価値を、より正しく・伝わりやすくします。
2.認知度を高める
ロゴや、カラーなど一貫したデザインの要素を使用することで記憶に残るようにし、
印象を残すことで認知度を高めます。
3.非言語情報で差別化する
非言語情報と聞くと何やら難しそうに感じますが、
言語化されていない部分をイメージによって表現することで、
独自性を出し競合と差別化することができます。
デザインの役割を知ったうえで、
次から、ただ単にデザインするだけではなく、
「戦略的」にデザインすることの重要性をみていきたいと思います。
戦略的デザインの必要性
デザインを「戦略的」に活用することが大切になりますが、それはなぜでしょうか?
デザインの役割と少し重複してくる部分はありますが、
デザインを「戦略的」にするには
「イメージの一貫性を保ったデザイン」であることが重要になってきます。
戦略的に「イメージの一貫性を保ったデザイン」にすると、
次のことが手に入るようになってきます。
信頼性を高められる
「信頼性」は、企業(事業)にとって必ず必要なことですよね。
一貫したデザインは、お客様にブランドの安定性と確かさを感じさせます。
それにより信頼性が高まり、
お客様の心に深く印象を刻むことができるようになります。
競合(ライバル)との差別化ができる
デザインによって、お客様がブランドをどのように認識し、
他と比較してどのように感じるかを決定します。
独自性の強いデザインは、
この位置付け(ポジション)を強めてくれますし、お客様に明確な印象を与えることができます。
明確に競合(ライバル)と「違う」と認識してもらえるようになると、
お客様はあなたのブランドを好む理由を持ちますし、
選択をする際に優先してくれるようになります。
デザインは競合(ライバル)と差別化するための不可欠なツールとなってくれるのです。
「戦略的」なデザインは、
ブランドの信頼性を築くことができるだけでなく、
独自の位置(ポジション)を確率してくれますし、
競合との違いを明確にするためになくてはならないツールになる、ということなのです。
そのため、「戦略的なデザインが必要」というわけなんですよね。
戦略的デザインの構築ステップ
ではここから具体的な「戦略的」なデザインを構築するためのステップをみていきたいと思います。
1.ターゲットを決めよう
まず最初に、どの層のお客様をターゲットとするかを明確にすることが必要になります。
これにより、ターゲットの好みや価値観、
または、問題や求められるニーズに応えるデザインを検討することができるからです。
ターゲットをできるだけ正確に決めることで、
効果的なデザイン戦略を展開することができるようになります。
2.ストーリーを構築しよう
次に、伝えたい「メッセージ」や「価値」を明確にしていきます。
このメッセージは、デザインの「核」となりますし、
それを基にデザインの全体的な方向性も決まっていきます。
ストーリーは、お客様との深いつながりを築くために大切な要素となります。
3.デザインの方向性とコンセプトを決定しよう
ターゲットとストーリーを基に、
具体的なデザインのスタイルやコンセプトを決定していきます。
この段階で、色の選択、タイポグラフィ(文字のデザイン)、レイアウトのスタイルなど、
具体的なデザイン要素の方向性を決めていきます。
4.フィードバックを取り入れながら改善していこう
PDCAサイクルという言葉をご存知でしょうか。
P(PLAN)・ D(DO)・ C(CHECK)・ A(ACTION)の頭文字で、
1.計画、 2.実行、 3.結果の確認、 4.結果の修正
これを継続的に回すことで、より良くしていくというものです。
PDCAは、デザインにも必要だと思っています。
なぜならデザインは、一回の試みで完璧になるものではないからです。
実際のデザインプロセスを進め公開した後、
次回お客様や関係者からのフィードバック(感想や実際の反応)を取り入れることで、
より魅力的なデザインへと育てていくことができます。
この反復的なプロセスを通じて、
最終的にターゲットとするお客様に響き届くデザインを完成させることができるようになるのです。
まとめ
ここまで戦略的にデザインを活用する必要性、
戦略的なデザインにするための構築ステップをみてきました。
デザインは、言葉以上に強力な
「メッセージを持つツール」だということをおわかりいただけたと思いますし、
それを戦略的に活用することの重要性も
知っていただけたのではないでしょうか。
イットデザインでは、
主にホームページの作成や、パンフレットの作成、ロゴデザインの開発の際に
戦略的なデザイン作成方法を取り入れていますし、
お時間がない場合やご予算がない場合にも、
簡易的とはなりますができる範囲で取り入れるようにもしており、
臨機応変に対応させていただいています。
もし気になる方は、ぜひ気軽にご相談くださいませ。
株式会社イットデザイン
伊藤 亜希
グラフィック・ウェブデザイナー
ブランディングデザイナー
デザイナー歴24年目。
大阪から兵庫へUターン就職→起業。
主な受賞歴に、日本タイポグラフィ年鑑入選など。
【営業時間】平日9:30〜18:00
【休業日】土日祝 年末年始、旧盆期間
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