デザインで効果が出ない理由とは?【重要な考え方について】
イットデザインの伊藤です。
弊社はグラフィックデザイン・ウェブデザイン、ブランディングデザインまでを行うデザイン事務所です。
デザイナー歴25年(個人)、一般企業さまや地方自治体さまなど、これまで数多くの実績がございます。
デザインしたのにいまいち効果が出ないな~。
そんな時に知っていただきたい「考え方」をお伝えしたいと思います。
目次
デザインをする上で「絶対忘れてはいけない考え方」について
デザインをする上で「絶対忘れてはいけない考え方」があります。
前提としてなのですが、
経営者さまなら、誰もが「商品やサービスを多くの人に知ってもらいたい」
と思われているのではないでしょうか。
知ってもらいたい理由は「お客さまを集めたい」「売上を伸ばしたい」などだと思います。
そこで「デザイン」を取り入れていこう!と考えられることは多いと思います。
とにかくサービス・商品の良い所を知ってもらおう、
チラシやパンフレットには「アレもコレも」いっぱい掲載しよう…。
掲載さえすれば、全部見てもらえるのだから…。
そう考えられるのではないでしょうか。
お気持ちはとても分かります。
しかし、ここで「絶対に忘れてはいけない考え方」があるのです。
デザインの発注側からすると「見てもらえる」ことを前提にして考えてしまうのですが、
実は、お客さまはそもそも…
「見たいと思っていない」(!?)という驚愕の事実があるのです。
「見てもらえる」ということを前提にする場合と、
「見たいと思っていない」ということを前提にするのとでは、
デザインでのアプローチがまったく変わってきます。
アプローチで何が変わってくるのか?
それは、まず「お客さまをふり向かせる」、
ということを行う必要があるということです。
デザインをしたけれど、いまいち効果が出ないな~という場合、
そもそも内容を見てもらえていない可能性もあるんですよね。
では、ここから「見たいと思っていない」ことを前提にした場合、
デザインはどうするべきかを考えていきます。
それは簡単なのです。
「目に留まるデザイン」にすること、それだけです。
目に留まるデザインにするための4つの方法とは?
しかし言うは易く行うは難し…。実際は「目に留まるデザイン」にすることが難しいのも事実です。
そこで、目に留まるデザインにするための4つの方法を考えてみました。
1. お客さまの注意を引くこと
フックをつくる、なんて私は言ったりするのですが、
「デザインでひっかかりを作る」というやり方です。
現代の社会は情報過多ですよね。お客さまの目が肥えているともいえます。
そういった中で、お客さまの注意を引くデザインにすることは重要な第一歩です。
使用する色を工夫してみたり、
大胆な文字デザインを加えてみたり、
予想外の視覚要素を使用してみるなど、
注意を引く要素を組み込むことが大事です。
ただし重要なのは、注意を引くだけではダメで、その注意を持続させることも大切です。
これは、注意を惹きつけた後、お客さまがデザインから目を離さないように、
さらに興味を引きつけるコンテンツ(内容)を提供することが大切なのです。
2. 平凡なデザインより、差別化したデザインにすること
そもそもデザインは、ブランドや商品・サビースを他のものと区別する重要な手段でもあります。
差別化されたデザインは、お客さまの記憶に残るだけでなく、
商品・サービス(ブランド)の「個性」や「価値」を強調してくれます。
独自の色彩や特徴的な文字デザインだけでも差別化自体はできるかもしれませんが、
本質的に差別化するには、一貫したデザイン(ビジュアル)のテーマをつくることも大切です。
商品・サービス(ブランド)の価値やメッセージを反映したオリジナルのデザインを作り差別化することが重要になってきまして、
これらが結果的に「目に留まるデザイン」になっていきます。
3. コンテンツ(内容)を尖らせること
デザインは、単に装飾するということだけではなく、
コンテンツの一部であるべきだと思っています。
そこでお客さまに伝えるコンテンツ(内容)を精査することが重要になってきます。
そのコンテンツが、商品名・サービス名を変えても成り立ってしまう…というものであれば、
インパクトは小さくなってしまうかもしれません。
コンテンツを尖らせていくことは、「目に留まるデザイン」にするためにも重要になってきます。
4. デザインとコンテンツを一体化させること
デザインとコンテンツを一体化させることは、
全体的なメッセージの「一貫性」と「効果性」を保つために不可欠です。
デザインはコンテンツを補完し、それを視覚的に伝える役割を果たしますし、
コンテンツはデザインを裏付けし、意味を与えます。
デザインとコンテンツは、補完し合う関係にあるのです。
デザインとコンテンツがうまく一体化されていると、
お客さまと視覚的なコミュニケーションがとりやすくなること、
お客さまの理解を得やすいこと、
最終的にはお客さまの行動を促進してくれるようになるのです。
これは「目に留まるデザイン」に限らない話になってしまうのかもしれませんが、
結局のところ、すべての「デザイン」が達成しなければいけない目標でもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
デザインで効果が出ないな…という場合は、「見てもらえる」前提で内容を考えていなかったかな~と思い出してみてください。
この考え方を変えてみることが大きな一歩になると思います。
目に留まるデザインにするための4つの方法については、
少し難易度が高い部分もあったかもしれません。
まずは、その中の一つ「1. お客さまの注意を引くこと」だけでも実践してみてください。
きっと結果が変わってくるはずです。
株式会社イットデザイン
伊藤 亜希
グラフィック・ウェブデザイナー
ブランディングデザイナー
デザイナー歴24年目。
大阪から兵庫へUターン就職→起業。
主な受賞歴に、日本タイポグラフィ年鑑入選など。
【営業時間】平日9:30〜18:00
【休業日】土日祝 年末年始、旧盆期間
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