ブランドコンセプトに重要なペルソナづくり。【お客さんを深く知る】
ペルソナづくりって必要?
そもそもターゲットは決めないといけないの?
そんな疑問をお持ちになったことがあるかもしれません。
ペルソナを作ると、チャンスが増える
ブランディングの土台となる、ブランドコンセプトづくりをする際には、
- 1. 自社のことを知る。
- 2. お客さんのことを知る。
- 3. 他社のことを知る。
という3つを順番に分析しながら進めていくのですが、
2番の「お客さんのことを知る」はとても大切なんですよね。
それは「誰に向けた商品(サービス)なのか?」を考えることになり、
商品(サービス)開発の土台になったり、デザイン開発の基準にもなってくるからです。
この「誰に」をより具体的に考えていく中でつくっていく、
特定の一人のお客さん像のことを「ペルソナ」といいます。
私は、クライアントとの打ち合わせ時には、
「この商品(サービス)のターゲットは誰ですか?」と質問するのですが、
返ってくる多くの答えは、
「20代~40代の女性です」など範囲を広く答えられる場合が多いです。
理由を伺うと、
- 範囲を絞りきれない
- 幅広い年代の方に利用してほしい
- 範囲を絞ると、お客さんが減るのでは…
などの答えが返ってきます。
これ、すごくお気持ちは分かるんです。
ですが、これでは残念ながらダメなんですね。
範囲をしぼることが大切で、
しぼり方も、「特定の一人」にまでしぼる必要があるんです。
安心してください。
ペルソナを作ったからといって、
お客さんは減りません。
逆に、理想とするお客さんに出会うチャンスが増えるはずです。
ペルソナの作り方は?
では、ペルソナの作り方をみていきましょう。
いきなり、ターゲットを特定の「一人」には絞りこめませんよね。
「こんなお客さんに購入してほしいなぁ~」と想像し、
範囲を広げた(ザックリで構いませんので)ターゲットを思い浮かべてください。
そこから徐々に思い浮かべる人物像を狭めていきます。
年代ならば、「20代~40代」の所を「30代」などとです。
そこからさらに狭めていき、人物像をより具体的にしていきます。
例えばこんな質問で想像してみてください。
・年齢は?
・性別は?
・職業は?
・家族構成は?
・既婚 or 未婚?
・居住地は?
・職業は?
・年収は?
・情報入手方法は?
・趣味は?
・平日は何をしている?
・休日は何をしている?
こんな感じで、商品(サービス)に関係しそうな項目も追加しながら、どんどん掘り下げていきます。
ここで、もっと人物像をはっきりさせるために、
顔写真もつけましょう。
公にするものではありませんので、
ネットで検索し、上記の項目にあてはまるような人物の写真を1枚お借りして、
当てはめてみましょう。
そしてその写真に名前もつけてみましょう。
ここまでで、かなり具体的な人物像になってきたのではないでしょうか?
ペルソナを作る必要があるのは、基準をつくるため
ペルソナが完成すれば、
そのペルソナに「喜んでもらえるか、受け入れてもらえるか」を基準に
物事を考えていってみましょう。
例えば、
情報発信方法、どのツールを使って発信するのが効果的かを検証する際、
このペルソナなら「SNSはインスタグラムに力を入れよう」と、なるかもしれませんよね。
お客さんとの接点になるデザインは、かなり大きな影響を受けます。
パッケージデザインや、ウェブサイト、その他のデザインも
「ペルソナ」を元に「統一感」のあるデザインにし、
ペルソナに喜んで受け入れてもらえるものにしなければいけません。
そう考えていくと、すべてはペルソナが基準になりますし、
土台になるんだな、ということに気付かれるのではないでしょうか。
何かをする際には、これはペルソナに「喜んでもらえる?受け入れてもらえる?」
と確認してから進めることで、
ブレないで刺さる商品(サービス)へと変わっていくはずです。
ペルソナを具体的に作られている企業や店舗さんは、
私の印象ではあまり多くないように感じます。
ここで一歩抜け出すためにも、
商品(サービス)に対する、ペルソナを作ってみてはいかがでしょうか?
株式会社イットデザイン
伊藤 亜希
グラフィック・ウェブデザイナー
ブランディングデザイナー
デザイナー歴24年目。
大阪から兵庫へUターン就職→起業。
主な受賞歴に、日本タイポグラフィ年鑑入選など。
【営業時間】平日9:30〜18:00
【休業日】土日祝 年末年始、旧盆期間
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