ブランディングの誤解。これってブランディングじゃない!誤解4選
「ブランディング」という戦略、
企業にとってはここ最近だいぶん浸透してきたのではと思います。
ただ、「中小企業」×「地方」というキーワード想定で考えてみると、
まだまだ浸透するにはほど遠い印象を持ちます。
その中で、色んな誤解が多いのかな~とも思いますので、
誤解を少しでも解けたらなと思い、ブログを書いてみたいと思います。
まずブランディングを難しくしているのはなにか、を考えてみると、
おそらく、その概念が抽象的すぎるからなのでは?と思っています。
そのため、さまざまな「ブランディングの定義」が生まれてしまい、
あっちとこっちで言ってることが違う~、どれが本当?
となってしまっているのだと思いますし、
結果、色んな誤解が生まれてしまったのだろうな…と思います。
定義うんぬんは今回のブログでは触れませんが、
まず、“ブランディングってこれじゃない”をみていきたいと思います。
ロゴにまつわる誤解
- (誤解その1) ブランディングとは、ロゴを刷新することだけを意味する
- (誤解その2) ブランディングとは、ロゴの配置の仕方や規定をつくることだけを意味する
この、ロゴ関連で誤解されるケースが多いのは、
おそらくブランディングのそもそもの起源と、以前のCIブームも要因なのかなと思います。
まず「ブランド」の起源ですが、
古くは、放牧した家畜の所有者を分かるようにするために「焼印(マーク)」を押す風習がありました。
「brand」は「焼印」という意味がありまして、
これは「焼印をつける」という意味の古ノルド語で「brandr(ブランドル)」から派生した言葉だと言われているんですね。
この焼印は、今でいうロゴに近いものだと思います。
そんな所からも「ブランディングといえばロゴ」というような、イコールになってしまったのかなと推測します。
「ロゴ」はブランディングにおいてとても大切なものです。
ただし、
「ロゴを刷新するだけ」
「配置の仕方や規定をつくることだけ」
では完成しない、ということですね。
ブランディングにおけるロゴの役割や、
ロゴの正しい使い方については、こちらのブログもご覧ください。
デザインにまつわる誤解
- (誤解その3) ブランディングとは、全体のデザインを統一することだけを意味する
ロゴに次いで多い誤解ではないでしょうか。
因みにデザインは、
ブランディングにおいて「社内を含む内部」や「お客さんに向けた外部」に対しての
大切な「コミュニケーション」ツールになります。
「デザインなくしてブランディングは完成しない!」というのは事実ですが、
ただし、デザインだけでもブランディングにはなりません。
全体のデザインを統一することで、見た目は変わったとしても、
「なぜそのデザインになったのか?」の意味が戦略としてなければ、
ただのお飾りに終わってしまいます。
(間違って伝わってしまいますので…)
- (誤解その4)ブランディングとは、デザインで一時的にイメージをつくることを意味する
イメージをつくることも大切です。
これもデザイン統一の内容と同じになりますが、
「なぜそのイメージをつくるのか?」が重要になります。
デザインは、「ブランド戦略」を伝える手段として
形にしたものでなければいけないのです。
さて、ここまでブランディングの4つの誤解をみてきました。
ブランディングは、正しく行わなければ、残念ながら効果を発揮しません。
もし今、これら4つの誤解のいずれかを「ブランディング」として捉え、実行されようとしているならば、
もう一度、「ブランディング」の本質とは何か?を再確認して頂き、
正しい戦略へ、方向を舵取りし直して頂ければと思います。
ブランディングって何? をできるだけ分かりやすく記事にしてみました。
よろしければこちらも参考にしていただければと思います。
編集後記
今日も寒かった。
そういえば今日は「大寒」でした。一年で一番寒い…。
事務所では石油ストーブを使っているのですが、灯油の減り具合が早い早い。
毎朝、犬の散歩が日課でして、今日は雪の中を散歩。
帰ってくると自分自身に雪が積もってました。
明日の朝は今日ほど寒くなければいいなぁ…。
株式会社イットデザイン
伊藤 亜希
グラフィック・ウェブデザイナー
ブランディングデザイナー
デザイナー歴24年目。
大阪から兵庫へUターン就職→起業。
主な受賞歴に、日本タイポグラフィ年鑑入選など。
【営業時間】平日9:30〜18:00
【休業日】土日祝 年末年始、旧盆期間
お問い合わせはフォームからお願いいたします。
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